0.8カラットずつ、超大粒のオールドマインカットダイヤモンド
片方が0.8カラット、合計1.6カラットの大粒のオールドマインカットのダイヤモンドのピアス。
両石とも内包物がほとんどないクリアな綺麗なダイヤモンドで、片方の石がわずかにレモン色を帯びています。
まるで座布団(クッション)のように見えることから「クッションシェイプ」と呼ばれる、角ばった昔ならではのアンティークダイヤモンド。
ローズカットに比べても良質な昔のダイヤモンドは、オールドマインか時代によってはオールドヨーロピアンカットにされました。
ローズカットと異なり厚みがあり、石の奥底から湧くような力強いアンティークダイヤモンドの煌めきが魅力です。
近年大粒の特にオールドマインやオールドヨーロピアンカットのダイヤモンドのピアスは、市場で枯渇しており、小さなダイヤモンドのピアスでさえ驚きの価格で取引されることが多いです。
これほどに大きなしかもオールマインカットのダイヤモンドのピアスは、稀に見つかれば驚異的な価格でオークションなどに流れることも多い中、運よく懇意にしているディーラーさんから譲り受けることができました。
将来に渡り、世代を超えて一つの財産として受け継いでいただけるジュエリーです。
取れづらい、場所を選ばないスタッドピアス
これだけ大きなダイヤモンドのピアス。
万が一取れてしまったらと、心配になりますね。
このピアスの良いところは、オリジナルのスタッドタイプのピアスである点です。
耳にぴったりとフィットして動かない、このタイプのスクリュー式のピアスはアンティークピアスの中でも最も実用的です。
留め具の左右のギザギザを、左右同時に押すことで開閉します。
この留め具はかつて、アメリカのある会社が特許を持っていました。
フランス製のものでも、いつも同じアメリカの会社の刻印が留め具部分に入っています。
20世紀初頭。
フランス製。
18カラットゴールド。
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アンティークダイヤモンドには、現代のブリリアンカットとは異なるアンティークジュエリー特有のダイヤモンドのカッティングがいくつか見られます。
その中の一つがクッションシェイプカット(クッションカット)です。
なぜ「クッション」と言うかというと、まるでクッションのような形だからです。
円形とスクエアの混ざったような形のダイヤモンドカットです。
オールドマインカットより後年に出てくるオールドヨーロピアンカットとの違いはアウトラインが角ばっていて四角帯びていること。
オールドヨーロピアンカットはシンメトリーですが、オールドマインカットは完全なシンメトリーではありません。
またオールドマインカット方がオールドヨーロピアンカットに比べても更に、クラウンに厚みがあり、キューレットが長いです。
ともにテーブル面は小さいです。
オールドマインカットもオールドヨーロピアンカットも真ん中は、まるで穴が開いているように見えると思いますが、これはキューレットの先端をカットしているからです。
まるで「座布団」のような形で、長いアンティークの歴史の中でも限られた時代にしか見えない希少なカッティングです。
クッションシェイプのダイヤモンドには質で厚みのある石が使われたことが多く、美しいダイヤモンドジュエリーが多いです。
オールドマインカットの次に出てくるオールドヨーロピアンカットに関しては、オールドヨーロピアンカットダイヤモンドとはをご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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