歴史を伝えてくれる希少なメダル
フランス東部にあるアルザスロレーヌ地域。
この地域は歴史の中でフランス領になったり、ドイツ領になったりしてきました。
1871年に普仏戦争でフランスからドイツに割譲され、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約で、フランス領にもどり、現在に至ります。
このメダルは1919年にアルザス地域がフランスに正式に返還されたことを記念して、製作されたメダルです。
すっと伸びた長いクチバシ、長く細い脚。
モチーフは、コウノトリです。
こうのとりはアルザス地方のシンボルです。
すべて18金で作られています。
特にこうのとりのボディ部分は膨らみのあるゴールドの造形で、羽の部分などには彫金が細やかに施されています。
オリジナルボックス付き
オリジナルの箱が残っていて、更に歴史的な意味を読み取ることができます。
「LA GIGOGNE d'Alsace Le RETOUR A LA PATRIE J'APPORTE LE BONNEUR」と書かれています。
「LA CIGOGNE」はフランス語で「コウノトリ」を意味します。
現在でもアルザスのストラスブールの町などに行くと、多くのコウノトリがモチーフのお土産が売られています。
直訳すると「アルザスのコウノトリ 祖国へ帰還 私は幸せを身に着けます」という意味になります。
アルザス帰還を祝い、その幸せを身に着けるために作られたメダルであることが分かります。
箱の取っ手にはフランスの赤白青の三色旗がついているところも、気が利いています。
1919年頃のフランス製。
18カラットゴールド。
注:チェーンは付いていません。
動画は下記をクリックしてご覧ください。
アルザス地域 返還記念メダル(1919年 オリジナル箱付き)










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アンティークジュエリーで時々「メダイユ」という言葉が出てくると思いますが、これはフランス語で「メダル」という意味の言葉です。
このような小さくて丸い金のメダルをチェーンに通してネックレスやブレスのチャームとして使います。
メダイユの題材として一つ大きなのは、聖母像や十字架、聖人像など宗教的なモチーフです。
キリスト教関係で特に見るのが、天使ラファエルと聖母マリアのメダルです。
それ以外の聖人では、これまで洗礼者ヨハネ。
旅の守護神St.Christophe(サンクリストフ)を扱ったことがあります。
下記はカルティエ社による聖人のメダルです。
メダルは宗教的なもの以外にも、「愛」を描いたラブメダルもあります。
下記のフランスで著名なレイモン・ペイネ(ペイネの恋人たち)のラブメダルです。
ラブメダルとしては、AUGIS社のメダルを思い浮かべられる方も多いことでしょう。
AUGISのラブジュエリーに関しましては
Maison Augisのラブジュエリー(愛のメダル、愛のリング)をご参照ください。
アンティークエピソード集のページでは、様々なアンティークに関するエピソードをご覧いただけます。
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シェルシュミディで取り扱うアンティークジュエリーは、全てオーナーが直接フランス、イギリスを主としたヨーロッパで買い付けてきたものです。